【保存版】大腸憩室症とは?血便・腹痛の原因を専門医がわかりやすく解説(第1回)
はじめに
血便や腹痛の原因として多い「大腸憩室」。
実は年齢とともに非常に多くなる病気であり、
放置してよいケースと、注意が必要なケースがあります。
本記事では、
👉 2026年改訂の最新ガイドラインを踏まえ
大腸憩室症について、専門医がわかりやすく解説します。
大腸憩室とは?
※画像出典:Openverse / Wikimedia Commons(フリー素材を使用)
大腸憩室とは、
大腸の壁の一部が外側に飛び出してできた袋状の構造です。
なぜできるのか?
大腸の壁には、血管が通る「弱い部分」があり、
そこに腸の内圧(便秘など)がかかることで外側に押し出されて形成されます。
👉 関連する要因
- 加齢(腸壁の脆弱化)
- 便秘(腸内圧上昇)
- 食生活の変化
日本人の特徴(ガイドラインでも重要)
- 若年者:右側(上行結腸)に多い
- 高齢者:左側(S状結腸)にも増加
👉 年齢とともに両側性になるのが特徴です
実はとても多い
- 40歳以上:約20〜30%
- 60歳以上:約50%以上
👉 決して珍しい病気ではありません
ほとんどは無症状
憩室があっても
👉 約80%以上は症状が出ません
ただし一部で以下を発症します
大腸憩室の2つの主な病気
① 憩室炎(けいしつえん)
※画像出典:Openverse / Wikimedia Commons(フリー素材を使用)
憩室に炎症が起きた状態です。
👉 主な症状
- 左下腹部痛
- 発熱
- 押すと痛い
👉 軽症〜重症まで幅があります
② 憩室出血
※画像出典:Openverse / Wikimedia Commons(フリー素材を使用)
憩室にある血管が破れて出血する状態です。
👉 特徴
- 突然の血便
- 痛みがないことが多い
👉 「痛くない血便」は要注意です
受診の目安
🚨 すぐ受診
- 血便(特に大量)
- 強い腹痛+発熱
🏥 早めに受診
- 軽い腹痛が続く
- 過去に憩室炎を繰り返している
検査について(重要)
原因を正確に調べるためには
👉 大腸カメラ(内視鏡検査)が重要です
特に血便の場合は
👉 大腸がんなどの除外が必須です
当院での診療について
当院では
- 内科専門医・消化器専門医が診察
- 症状に応じて適切に検査を選択
- 必要に応じて内視鏡検査を実施
👉 患者様一人ひとりに合わせた診療を行っています
まとめ
- 大腸憩室は加齢とともに増える一般的な病気
- 多くは無症状だが、炎症や出血を起こすことがある
- 血便や腹痛がある場合は早めの受診が重要
次回予告
👉 「2026年最新ガイドラインで何が変わったのか?」については、次回の記事で詳しく解説します。
著者情報
著者:星岡 賢英(ほしおか よしひで)/中原小杉元住吉ほしおか内科・消化器・内視鏡クリニック 院長
聖マリアンナ医科大学医学部卒業。総合診療・消化器内科での診療経験を経て、2020年に開院。内科診療に加え、胃・大腸内視鏡検査、ピロリ菌感染症、肝疾患の診療に取り組んでいます。
主な資格
・日本内科学会 総合内科専門医
・日本消化器病学会 消化器病専門医
・日本消化器内視鏡学会 消化器内視鏡専門医
・日本肝臓学会 肝臓専門医
・日本ヘリコバクター学会 H. pylori(ピロリ菌)感染症認定医
