1-1 ピロリ菌とは?

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まず最初のテーマはピロリ菌です。上のような形をしていますが、目には見えません。
数ある菌の中で特に胃に悪さをするのがピロリ菌です。
名前は有名ですので、耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。院長は胃カメラの検査をする時にまずはピロリ菌がいそうか、いなさそうか、言い換えれば、「ピロリ菌に感染した胃かそれ以外か」を判断するのに全集中の呼吸で向き合います。

このピロリ菌ですが、持っていると胃炎や胃潰瘍のみならず、胃がんになるリスクが高くなってしまいます。           

感染している人と感染していない人で胃がんのリスクは5倍以上も変わってくるといわれています.

WHO(世界保健機構)は1994年にピロリ菌を発がん物質として認定しました。2014年には「胃がんの80%以上はピロリ菌が原因であり除菌によって胃がん発症を30-40%減少させる」と発表しています。日本人のデータですと胃がん患者の99%はピロリ菌に感染していたとのデータもあります。

このため私が胃の検査をする時にピロリ菌がいそうかいなさそうかを丁寧に確認しています。なぜなら、それによりどの程度胃がんのリスクがあるかが大きく変わり、胃がんがある確率が変わってくるからです。            

次回はピロリ菌はどこから来たのか?感染経路についてお話したいと思います。

今日のまとめ

・ピロリ菌は胃がんのリスク(5倍以上なりやすくなる)です!

・胃がん患者さんの大半がピロリ菌に感染しているんです!