胃カメラのススメ
胃カメラでチェック!
ピロリ菌は家族感染する発がん物質です。
日本人の胃がんの99%はピロリ菌によるもの日本内視鏡学会内視鏡専門医/ヘリコバクター学会認定医が行う信頼のおける胃カメラ(内視鏡)の検査をすることで、病気の早期発見・早期治療により皆様の健康、ご家族・周囲の方の健康をお守りすることができます。
胃カメラ(上部消化管内視鏡検査)とは・・・
一般的に胃カメラと呼ばれている検査医療機器は、正式には上部消化管内視鏡と呼ばれているものです。
主に食道や胃内等にあるとされる病変(潰瘍、腫瘍、結石など)の有無を調べるために行われ、同機器の細長いチューブの先端には、胃内などの様子を調べるための超小型レンズや高解像度のセンサー、照明などが搭載されています。
検査時は、胃カメラ(内視鏡)がリアルタイムで撮影している映像をモニタで確認しながら胃カメラを操作していきます。
内視鏡は鼻もしくは口から挿入することで、胃や食道などの内腔の様子を観察できるようになります。
なお観察のみであれば、個人差はありますが10分ほどで検査は終了になります。ただ、内視鏡は単に観察するだけでなく、病変が疑われる組織の一部を採取して、顕微鏡で詳細に調べる(生検)ことや発見したポリープを切除するといったことも行えます。
胃カメラ検査(上部消化管内視鏡検査)の受診をお勧めする方
以下の症状があれば、食道・胃内視鏡検査を受けられることをお勧めします。
- 喉や胸につかえた感じがある
- 胸焼け、胃の不快感、上腹部が痛む
- 吐き気、嘔吐、貧血
- 急な体重の減少
- 胃潰瘍、十二指腸潰瘍を患ったことがある
- バリウムによる胃の検診で異常を指摘された
- 食道がん、胃がんを治療したことがある
など
食道・胃内視鏡検査で早期発見が可能な病気
当院の胃カメラ(上部消化管内視鏡検査)について
経鼻内視鏡
どちらか一方の鼻の穴に内視鏡を挿入しますので、チューブ(スコープ)の直径は5~6mmほどで細い仕様となっています。径が細くても最近は倍近い太さの径があるとされる経口内視鏡の画質とそれほど変わらなくなってきているとされる機種もあると言われています。
利点としては、口から挿入しませんので、スコープが舌の根に触れずに済みます。したがって嘔吐反射(オエッとなる)もほぼ起きないとされ、検査時に鎮静剤を使用することは少ないと言われています(希望する方には使用いたします)。また経鼻内視鏡の場合は、検査時に医師と会話することができますので、何か違和感や質問があれば、すぐに訴えることができます。
同検査は、検査中に苦しい思いをしたくない方がよく利用しています。ただ、先天的に鼻腔が狭い方、鼻炎や副鼻腔炎など鼻に病気のある方、鼻の違和感に馴染めないという方につきましては、経口内視鏡での検査をお勧めしています。
経口内視鏡
口から経鼻の内視鏡を使用して挿入します。
食道や胃の内腔にあるとされる病変を確認することができます。
ただスコープを口から挿入しますので、どうしても舌の付け根にこれが触れることで、嘔吐反射を招くようになります。
したがって可能な限り苦痛が軽減できるよう、当院では鎮静剤(セデーション)を使用し、ウトウトした状態で検査に臨めるようにいたします。
鎮静剤を用いる場合は、検査後に、自動車・バイク・自転車などの運転はできません。
検査後、しばらくお休みいただく必要があるため、院内滞在時間が長くなります。
また、経口検査では、経鼻検査に比べるとスコープが太いため、明るいライトで鮮明な画像を得ることができます。これによって短時間に精度の高い診断を受けることが可能になります。